山主からのおしらせ

御影供

今年の御影供は20日21日とも暖かい好天に恵まれて盛況に終えられました。

特に20日夜のお逮夜は大師堂が一杯になるほどお参りに来て頂き、大師ご尊像の

前で祈りの護摩を修する事ができました。

 

生きとし生けるものすべてが平和であり続けますように。

妙法山の御影供
妙法山の弘法大師坐像

枝垂れ桜

ふだらく霊園の枝垂れ桜

昨年移植したふだらく霊園の枝垂れ桜が無事に開花しました。 

来年はベンチを設置して桜の下でお弁当をひろげられるようにします。

妙法山直轄 ふだらく霊園
ふだらく霊園の枝垂れ桜

 

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一日一生(いちにちいっしょう)

妙法山の元旦
2018年 元旦

謹んで新年のお慶びを申し上げ、貴家の萬福を祈念いたします。

子供のころあんなに長く感じた一年があっという間に過ぎていきます。

人は年齢とともに歳月が早く過ぎていくと感じるようです。

新学期が始まり夏休みが来るまでの3か月間余りをとても長く感じ、

1か月ちょっとの夏休みに一生遊びつくしたようなボリューム感を感じた子供時代。

20代でも1年がもっと長かったように思います。

本当に歳を重ねるごとに1年が早くなるのでしょう。

無駄にした時間を後悔しても始まりません。

 

せめて朝目覚めてから眠りにつくまでの1日を大切に生きて行こうと思います。

キジバト

大手建設会社を退職後、神戸から奥様のふるさとである熊野に

移り住んだ方が彫られました。

 

 

2年前に奥様を亡くされ、子供さんが無かったので奥様のお骨は

妙法山に永代供養されたのです。

 

今年で80歳ですが身長180cmを超える体格を持ち、

年齢を感じさせないアクティブな方で、バードカービングが趣味とのことから

新しい子安地蔵堂に一羽奉納してくれるようお願いしていました。

 

ところがキジバトを彫りあげた昨年秋に急性の白血病を発症し、

病院の無菌室での生活となったのです。そして、早く妙法に納めにいきたいとの

願いも叶わず、先月1日に奥様のところに旅立たれました。

 

今日は親族が集まっての49日満中陰法要。

 

奥様が眠る納骨堂に納骨のあと、キジバトの奉安です。

当初の奉安場所予定はお堂の外の海老虹梁(エビコウリョウ)という梁の上で

お参りの人がびっくりするのを楽しみにしていたのですが、

風雨に晒されるのが忍びなくて、お堂の中にすがってもらいました。

 

 

彼のキジバトはお堂の続く限り、お参りの人の目を和ませてくれることでしょう。

お山への帰り道のこと

妙法山のウリンボ(イノシシの子ども)

画像をクリックすると動画が見られます。

(インスタグラムにリンクしています)

ウリンボ

母親が先に行ってしまって取り残されました。

このあときっとおかあさんが迎えにきてくれたでしょう。

【弘法大師堂】籠り堂、妻(つま)の修繕

大師堂の居候

大師堂の修繕をしていて「テン」の子どもを見つけました。

テンにとって子育てには最高の環境なのでしょうが、糞害がひどいので退居してもらいます。

 

どこかでじっと見ている母親が新しいすみかに連れていきます。

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「ふだらく霊園」の枝垂れ桜

「ふだらく霊園」の枝垂れ桜を移植しました。

ふだらく霊園の枝垂れ桜霊園登り口の枝垂れ桜を永久管理墓横の広場に移植しました。今は樹勢を保つために剪定して麻のテープで養生されています。

来年の春には元気に花を咲かせてくれるでしょう。

そうしたら桜の傍にテーブルを置いてお墓参りの方がお弁当を広げられるようにしたいと考えています。

ふだらく霊園の枝垂れ桜
熊野妙法山阿彌陀寺直轄 ふだらく霊園 永久管理墓

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常が大事(つねがだいじ)

妙法山  阿彌陀寺 山門
平素接している人にこそ優しくしましょう。2017年元旦

謹んで新年のお慶びを申し上げ、貴家の萬福を祈念いたします。

 

久しぶりに会う人や、初めて会う人にはだれでも優しく接します。

また、「外面はいいのだが。」といった言葉もよく聞きますね。

外面は良くても家にいるときには仏頂面をして奥さんや子供たちともろくに話もしない人は結構います。

「自分は家でもよく話もするし、家族みんな仲がいいですよ。」とおっしゃる方も多いでしょう。

私もそんな一人ですが、よくよく考えてみると「夫婦だから、家族だから、なにも言わないでもわかりあえているから。」と言ってついつい言葉が足りなかったりねぎらいの言葉を省略したりもします。

これは職場でも同じことがいえるかもしれません。

夫婦でも、親子でも、職場の同僚でも「大丈夫、心は通じている。」などと思わず、しっかりと言葉でわかりあい、相手がなにかをしてくれた時には「ありがとう」といった感謝の言葉やねぎらいの言葉を口に出して伝えましょう。

 

習うは一生(ならうはいっしょう)

謹んで新年のお慶びを申し上げ、貴家の萬福を祈念いたします。 平成二十八年元旦

 

習うは一生いくつになっても習うことはいっぱいあります。歳を重ねるごとに自分がいかに何も知らないかを思い知らされます。

もちろん物覚えが悪くなった(さらに悪くなった)頭を嘆いて「学生の頃、もっと色々勉強しておくのだった」という後悔も人並みにはありますが、それ以上に自分の他人への思いやりや配慮の足りなさに、還暦が近くなってようやく目が向いたりします。

いつも何かに反省して二度と同じことを繰り返さないようにと心に決めても、またまた同じ過ちを繰り返しています。

私の場合そのほとんどが口から出る言葉です。

身口意(シンクイ 体と言葉と気持ち)の合計10の戒め(十善戒)の中でも言葉の戒めは一番多い4つです。口は災いのもと などとも言いますね。

毎日 十善戒を唱え続けて数十年。

学習能力の無さ?に呆れながらも日々反省を繰り返しています。習うは一生。

人生とは何か、自分とは何か。などと言う大それた事ではなくて、他の人を思いやり、不用意な言葉で人を傷つけないように。

これが私の一生の勉強です

 

お知らせ

納骨堂、大師堂に続く坂道を歩くことが困難な方のために、防災道路の途中より平坦な道を作りました。

平成27年 年頭のごあいさつ

 

今年1年が皆様にとって幸せ多き年になりますように。


真言宗御室派

4月1日付けで当山は真言宗御室派と被包括法人を結びました。
簡単に言いますと、今までは高野山真言宗に属していて、本山が高野山金剛峰寺だったのが、これからは真言宗御室派に属し、本山が京都の仁和寺になったということです。
これによって妙法山の何かが変わるということは全くありませんのでご安心ください。

平成26年 年頭のごあいさつ

人類の歴史において自然災害や戦争は常についてまわりました。そしてどんなに悲惨な状況にあろうとも、 人類はいつも苦難を乗り越えて前に進んで行きました。これからもどんな事があろうと人々は常に苦難を乗り越えて行くと信じています。 ただ、 自然災害はともかく戦争だけは人知を結集して避けていかねばなりません。沢山の人々がその時代の流れに翻弄され尊い命を亡くしてゆきました。そして今も世界中で形は変わっても戦争は起きています。平和を享受している我々が何もせず同じ過ちを繰り返す事だけは避けたいと思います。

青葉祭り 花御堂

青葉祭り花御堂

今年の青葉祭りは仮復旧の道路事情のため参拝の方々も少なく静かな静かなお大師堂での法会でした。
来年は那智山よりの道路も復旧予定ですので、ぜひぜひたくさんの皆様に
ご来山頂きたいと願っております。

新しいお仲間がやってきました

妙法山の石の観音様

今日は妙法に新しいお仲間がやってきました。
享保年間に供養のために彫られた石の観音様です。
長く信者さんがお祀りしていましたが、このたびご縁があって妙法の境内に鎮座されました。ずっといつまでも妙法を護ってください。

県道46号線(スカイライン)が復旧しました。

平成23年9月の台風12号による水害からはや三年目。40ヶ所以上の崩落、落石により工事中だった那智山よりのスカイラインがようやく開通しました。
ほんの一部分ですが災害写真と復旧後の写真をご覧ください。

紀伊上臈ホトトギス

7月の末にようやくお山に戻ることができてから早や2ヶ月が過ぎました。1年近く留守にしてきたお山は8月の悪天候のせいもあって建物はどこもカビだらけで、毎日カビとの戦いでした。
ようやく秋の清々しい空になり境内の整備も一段落しました。
昨年の春に檀家さんよりいただいて石垣に植えた紀伊上臈ホトトギスが悪天候で葉に精彩が無いにもかかわらず可愛い黄色の花を咲かせてくれました。
那智山からの県道が未だ不通ですし、参拝の方々もほとんどいないお山ですが、それでも復旧を待ち望んでくれた皆様が日々ご先祖のお供養等で来られています。やはり妙法はそのお山自体が仏様です。完全な復旧までは未だ時間が掛かりますが、しっかりお山を護って行こうと思っています。

石楠花

お山の石楠花は例年と同じようにきれいに咲いてくれました。いつもなら毎日たくさんの人の目に触れ、霧中の花を目当てにやって来るカメラマンたちの絶好の被写体です。誰の目に触れなくても、何も変わらずそこに咲き誇る花に大切ななにかを教えてもらっているような気がします。

そうそう、熊野から見えた金環日食の写真も一枚添えておきます


経木塔婆供養を始めました。

例年より季節が大幅に遅れていますが、お山のシャクナゲはそろそろ花を開き始めました。
東日本大震災の犠牲者被災者の為にお寺として、妙法山として何か出来る事はないかと考えたすえ、下の写真にあるような犠牲者の為に一人一人に祈って頂く経木塔婆供養を始めました。
1枚三百円で東日本大震災犠牲者の方々の魂がすこしでも安らぐように、経木を立ててお祈りして頂きます。
集まった支援金は微々たるものかもしれませんが、それ以上に一人一人が祈るということの大切さを感じて欲しいのです。
被災地に一日も早い平穏な日常が戻るように、祈り続けて行きましょう。


今年も早や立春を過ぎてしまいました。

今年も早や立春を過ぎてしまいました。
例年に無く寒い冬で、その上雨が全く降らず今年になって未だ1mmの降雨も有りません。
冬枯れの境内ですが、毎年この蝋梅だけは寒さに負けず、まるで蝋細工のような光沢とほのかな香りで

お参りの方々をもてなしてくれます。
今年は出来るだけ四季彩彩の更新をして行きたいと考えております。忙しさにかまけて怠慢この上ない

近年ですが、お山はそんな人間の都合など関係なく日々その表情を変えて私たちに大切なものを教えてくれているように思います。

沈丁花とビシャガキ(ヒサカキ)

昨年秋の台風18号で境内はかなり荒れてしまいました。少しずつ復旧していこうと思いますが、風倒木に一部押しつぶされてしまった沈丁花も残った木がしっかりと花を開いてくれました。毎年真っ先に春を連れてきてくれる花です。
そばでビシャガキ(ヒサカキ)が可憐な花を咲かせています。

2009年

美しい国ニッポン

美しい国ニッポン。春夏秋冬の四季があるばかりか昔から日本人は「立春」から始まってよく知られている「春分」夏至」「冬至」等 最後は「大寒」で終わる二十四節季によって移り行く季節を感じていました。近年は地球の温暖化が問題になっていますが、私達の身近でも30年前とは確かに違う気候の変化を感じています。未来に二十四の季節のある国 ニッポンを受け継いでいくために、私達も身近な小さなことでも出来ることから行動していきましょう。

今年も菩提樹の花が咲きました。

今年も菩提樹の花が咲きました。
お釈迦様が菩提樹の下で悟りを啓かれた話は有名ですが、この菩提樹はインドの菩提樹とは少し違った日本の菩提樹です。
黄色い花は人の握りこぶしのように下を向いて咲き、かんきつ類に仏手柑(ブッシュカン)という握りこぶしのような砂糖漬けのお菓子になるみかんがあるのですが、それを思い出します。
花が終わると小さな実がなり軸についた小さな羽の形をした葉がプロペラの様に回転しながら熟れた実を出来るだけ遠くに落とそうとします。

早春の香り

早春の陽光に照らされて梅の花がほころびはじめました。花の無い季節、澄み切った空気にほのかに香る梅。
これから日を追うごとにその可憐な花を開いていきます。

今年の冬はとても暖かく例年なら1月の中旬に咲く蝋梅の花が12月中旬に咲いてしまいました。咲いた途端に一時的な寒波に見舞われこの冬初めての雪帽子を被ってしまいました。
あまりの温かさに時期を間違えて咲いてしまったら、途端に雪が乗っかってしまい蝋梅もさぞやビックリしたことでしょう。

今年も、もうすぐ終わろうとしています。

今年も、もうすぐ終わろうとしています。あっという間の一年だったと思う人も、とても長かったと感じる人もいるでしょう。楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、苦しかったこと。人生の転機だった人もいるでしょう。人は様々な人生を歩んでいきます。明日の自分がどうなるかは誰にもわからないのです。だからこそ毎日を精一杯生きて、明るい明日が来ることを信じて行きましょう。西の空を染める夕焼けが、明日の朝日を期待させてくれるように。


牡丹・米ツツジ・霧島ツツジ・エビネ・スズラン

今年はいつまでも寒くて5月入って一斉に花が咲き始めました。
今回はコメント抜きでお山の5月を楽しんでください。

アセビの花

今年もアセビの花がお山のあちらこちらに沢山咲いてくれました。自然にこれだけ群生している所は少ないそうです。昔は農家で殺虫剤にも使ったという毒草ですが、樒(シキミ)と同じく、お山を魔から守ってくれているのでしょうか。

沈丁花が陽光に照らされてちょっとまぶしそうにしています。
芳しい香りを境内一面に振りまいて、漸くやってきた春を歓迎しているようです。

3月28日は3月28日は寒冷前線の通過に伴い激しい雷雨と強風が吹き荒れ、潮岬では竜巻が発生して窓ガラスが割れるなどの被害がでました。写真は竜巻の過ぎたすぐあとの展望台からの様子です。雨上がりの虹は時々見かけますが、この日の虹はわき立つ雲の中に現れてとても幻想的でした。

竜巻の通り過ぎたすぐあとの潮岬方面です。
潮岬はかすんでいますが、不安定な大気の様子がお分かり頂けると
思います。

蝋梅(ロウバイ)の花

蝋梅(ロウバイ)の花数年前に苗を頂いて境内に植えた蝋梅に初めて花が咲きました。

1月の中旬に咲き始めて、今も芳しい香りをあたりに振りまいています。今のお山は冬枯れの景色そのままで、唯一この蝋梅だけが可愛い花を見せてくれます。

虫も飛ばないこの季節、どこかにいるかもしれない花粉を運んでくれる虫を呼んでいるのでしょうか。その香りはどこまでも遠く流れ行きます。蝋梅という名は、旧暦の12月(蝋月)に梅のような花を咲かせるところから来ているようです。

梅では無く蝋梅科の木で、学名のチモナンサスはギリシャ語が語源で「冬の花」という意味だそうです。寂しかった1月の境内に今年から文字通り花を添えてくれるようになりました。

2005年 秋から冬の四季彩々

12月13日 随分更新が遅れてしまいました。秋から冬の彩彩を一まとめにお伝えいたします。

9月タマゴタケ

10月ツワブキ

10月リンドウ

11月紅葉

12月冬の沈丁花


タマゴタケ
境内近くの雑木林でまるでディズニーの絵本にでも出てくるような可愛いキノコを見つけました。
タマゴタケと言ってベニテングダケ科ですが食用になるようです。なんかショートケーキみたいですね。

 

ツワブキ

このフキは茎を佃煮にするととても美味しいのです。
10月初旬に菊のような黄色い花を咲かせてくれます。

 

リンドウ

今年は野生のリンドウが近年になく見事に咲き揃いました。日が昇ると花を開き、夕方日が落ちるとまるで眠るように花を閉じます。次の朝また 朝日を浴びて花びらを開いて行く姿はこんな小さな花なのに自然の生命力を感じさせてくれます。

 

紅葉と熊野の空

熊野の空はどこまでも青くて紅葉の緋色がかすんでしまいそうです。いつまでもこの美しい空を残して行けたらと思います。

 

沈丁花

冬枯れの景色の中、ふと見ると沈丁花の蕾が陽光を浴びて暖かそうにひなたぼっこをしていました。
来年 春の訪れを告げる沈丁花の花はもうその準備を始めているのですね。

2005年7月5日

お釈迦様がこの木の下で悟りを開いたとされる菩提樹の花です。
毎年この季節に黄色くてかわいい花が鈴なりになります。
花が終わると小さな実がついてお数珠の玉にも出来ます。
実際にはインドの菩提樹とは少し違いますが、花の季節になると境内に芳しい香りが立ち込めて心がとても落ち着くのを感じます。


この菩提樹の樹齢は約70年です。台風に枝が引きちぎられても逞しく毎年どんどん大きくなっていきます。
お参りの方々がほんの一瞬でも自分を見つめる事のできる木陰をいつまでも作って欲しいと願っています。


今年も雪ノ下がかわいい花を沢山咲かせてくれました。
この葉は昔から天ぷらの素材として重宝されています。
カラッと揚げた葉はサクッとしてとても美味しいです。


妙法の山には自生した卯の花(ウツギ)が沢山咲いています。今年は天候のせいか長い間花が咲いてくれました。


きぬぼたん・著莪・霧島ツツジ・本石楠花

きぬぼたん牡丹の原種です。

現在の牡丹は園芸品種として交配を重ねられたもので、色も花の姿も様々ですが、飾り気の無い砧牡丹はまた違った魅力を感じます。お山の牡丹は今漸く咲き始めた所です。

これから5月中旬まで色とりどりの花を咲かせてお参りの方々の目を楽しませてくれます。

 

奢莪(シャガ)の花

お山に自生する花で葉は花菖蒲に似ていますが、花期はそれよりも少し早く群生しています。昔中国から渡来してきたものが広がったと考えられています。もしかしたら秦の始皇帝から不老長寿の薬を探して来いと命を受けてこの地に上陸した除福(ジョフク)が持ってきたのかもしれませんね。

 

霧島ツツジ

境内にあった樹齢200年の霧島ツツジがその寿命をまっとうする前に、その根元から出た小さな芽を移植して所々に植えました。これから母木の年まで健やかに成長して欲しいものです。

 

本石楠花(ホンシャクナゲ)

実生で育てたもので、花が咲くまでに20年近くかかりました。元からあるシャクナゲに比べればまだまだ子供ですが、まるで人間の子供が遊びに行くのを待ちきれないように、早々と花を咲かせました。樹齢100年を越えるシャクナゲたちが花を開くまでには未だ10日余りあります。

沈丁花・桜・馬酔木・樒・屋久島石楠花

沈丁花(じんちょうげ)

今年はいつまでも寒い日が続いたせいか満開のサクラの元でまだ沈丁花の花が芳しい香りを放っています。

 

妙法のお山にはこのソメイヨシノの他に山桜をはじめ数種類の桜がありますが、これから5月の連休まで順番に咲いて行ってお参りの方々の目を楽しませてくれます

特に最後に咲く樹齢200年を越える山桜の花は境内の上10数メートルの所に花をつけますので花びらが境内に舞うのを見て初めて人が桜の存在を知るというなんとも言えない風情があります。

 

馬酔木(アセビ)

陽光に照らされてまるで舞妓さんのかんざしのように咲き連なるアセビの花です。
この木には毒があり、以前は畑の殺虫剤などにも利用されたそうです。

 

樒(シキミ)の花
仏様にお供えするシキミに花が咲く季節です。
シキミには毒があり、昔死者を墓所に埋葬した時獣たちに荒らされないように周りにさしたという事です。また、その花がインドに自生する青蓮華の花に似ているとの事で仏様の供花として用いられるようになったとも言います。

 

 

屋久島石楠花(ヤクシマシャナゲ)

お山には元々自生する本石楠花の他にあとから植えられた屋久島石楠花、天城石楠花の他西洋石楠花なども沢山あり、これから5月中旬までお参りの方々の目を楽しませてくれます。特にこの季節は深い霧に包まれる日がかなり有り、幻想的な風景に見せられて沢山のアマチュア写真家が訪れます。

 

子安地蔵堂の再建工事の様子

昨年より着工しました子安地蔵堂の再建工事の様子です。5年前に原木で買い付けたヒノキの古木を製材して昨年まで寺の作業場で自然乾燥させていましたが、昨年夏よりようやく材料の刻みに入りました。今は組物とよばれる部材の加工と彫刻をしています。機械の使用を最小限に抑えて大工さんたちが毎日こつこつと仕事に励んでいます。完成は今秋を予定していますが、これから時々経過報告をしていきますので、昔ながらの工法で作られるお堂の建築をお楽しみください。

 

実肘木(さねひじき)という柱上の組物の部材に彫刻を施しています。拳鼻(こぶしばな)と名づけられた部材の端に一回りの唐草を彫るだけで沢山のノミとその他の道具が必要です。

 

組物の部材、巻斗(まきと)や実肘木(さねひじき)には壁板がはまる小穴がいちいち手作業で彫り込まれています。


平成17年 年頭のごあいさつ

明けましておめでとうございます。
昨年は内外ともに地震に戦争と悲惨な出来事が続きました。今年こそは平和な世の中が訪れることを祈ります。そして皆様にも沢山の幸せが訪れますように。

伊万里柿右衛門写しのマイセン

今年も残り僅かとなりました。
今の時期お山では自然の花をほとんど見かけません。仕事で立ち寄った「なでしこ」で絢爛と咲き誇る花を見つけました。1900年代初頭の伊万里柿右衛門写しのマイセンです。江戸時代の終わり頃から盛んにヨーロッパに輸出された伊万里焼の絵柄に当時の西洋人は驚かされました。東洋の小さな島国にこんな美しい絵柄が有ったのかと。マイセンをはじめヨーロッパの名だたる陶磁器メーカーはこぞってその絵柄を写しました。日本の影響を受けたこのような陶磁器を目にするとき、明治の初めにオーストリアに渡った一人の女性を思い出します。

光子(本名 青山ミツ)

明治時代、骨董屋の娘だった18歳の光子は、日本に赴任してきたオーストリア帝国の外交官ハインリッヒ・クーデンホーフ伯爵に見初められて結婚します。時代の波に翻弄されながらも異国の地で伯爵家を支えヨーロッパ社交界にも名を馳せたミツコ。その後、パリの調香家ジャック ゲランによって彼女にちなんだ香水ができました。ミツコもきっとこのようなティーカップでお茶を飲んでは、日本を思い出していたのではないでしょうか。楽しいバースデーパーティーなどで、日本の誇りを胸に秘め大切な人にHerzlichen Glueckwuensch zum Geburtstag!

センブリ・イヌタデ・アキノキリンソウ・ミヤマシキミ

センブリ

昔から健胃薬として重宝される生薬です。乾燥させ煎じて飲みますが、心無い人が根こそぎ手当たり次第に採って行くので、最近はとても少なくなりました。

 

イヌタデ
いつもなら庭の雑草として処分されてしまうのですが、今年の夏は天候が悪く、台風にも荒らされた庭にイヌタデだけが元気に花を咲かせています。花の少ない庭で一匹のハチがせっせと蜜を集めています。さて、どこにいるのでしょう?見つけて下さい。

 

アキノキリンソウ
石垣にポツンと一株 咲いていました。

見過ごしてしまいそうな小さな花ですが、黄色い花びらが秋の陽光に輝いています。

 

ミヤマシキミ

シキミに似ていますが全く違う ミカン科のときわ木で山の木の下に生えています。
かわいい実を付けますが、毒があります。

夏の名残

芙蓉   雨の多かった今年の夏も終わり、夜明けはセミの声に替わって秋の虫たちの声で始まります。日照時間の短かった夏を取り戻すかのように色とりどりの芙蓉の花が夏の名残を惜しんいます

     岩タバコ お山の石垣や自然の岩に自生する。葉は薬用としても利用れ、そのままお汁に入れて食用にもなります。


台風6号

先日の台風6号は、お山にも大きな爪跡を残して行きました。
山門下で200年以上もの間、毎年きれいな花を咲かせお山の歴史を
見守って来てくれた桜がまっぷたつに裂けてしまったのです。
幹の中がすでに空洞になっていて、その苔むした表面には楓や杉、それに様々な高山植物を宿らせていた古木。風速40mを超える風にとうとう耐えられなくなり、その幹を裂きながら隣に立つ老杉にもたれ掛ってしまいました。

 

次の日、危険なので倒された桜は少しでも生かしてあげるために
大事に大事に建築用材として残せるところを切断して行きます。
これからもお堂の一部として、お山を見守ってくれることを願って。

 

倒された桜の切り株には、この木の地上6mの所にヤドリギとして大きくなっていた楓の木が植えられました。今までは大家さんに遠慮して、あまり大きくなれなかったカエデもこれからは桜の切り株から栄養を貰いながらどんどん育っていくでしょう。そして桜の意志を受け継いで秋には真っ赤に紅葉しながら、ずっとお山を見守ってくれるでしょう。

桜の根元に宿っていた擬帽子(ギボウシ)は、桜のお陰で強い風にも当たらず、小さな花を咲かせています。桜に守られた小さな花は、何事も無かったかのようにこれからもここで咲き続けることでしょう。



梅雨

雪ノ下  梅雨に入りお山の花も少ない中で、遠くからその群生を眺めると、まるで雪が降り注いでいるように見える雪ノ下の小さな花。近くで見ると、その一輪一輪がとても豪華でおしゃれです。
手の平ほどの葉は、そのまま天ぷらにすると とても香ばしく美味しいのです。


サツキ  樹齢100年を超えるサツキが今年もきれいに咲いてくれました。梅雨の湿った深山の空気に彩を添えてくれます。

 さつきの花にアゲハチョウが舞い降りてきました。大きな花の少ないこの季節に、満開のサツキは蜜が一杯でさぞかしご馳走なのでしょうね。


満開の牡丹

牡丹

お山の花期は下界よりも一ヶ月遅く、今ようやく牡丹が満開です。昇ったばかりの朝日に、まだ花弁を開ききっていない白い牡丹。眠い目をこすりながら、昨夜見た夢を思い出している乙女のようです。

華麗な牡丹の花たちの間に隠れて、ひっそりと咲くすずらんの花
冷涼なお山の気候にふるさとの北海道を思い出しているのでしょうか。


馬酔木・藪椿・沈丁花・天台烏薬


馬酔木(アセビ)

春先に可憐な花をつけるアセビ。この木には毒があり、昔は田畑の殺虫剤などに利用したそうです。


藪椿(ヤブツバキ)奈良東大寺お水取りの造花のモチーフとしても使われる野生の椿です。妙法山にも沢山自生していますが、寒い冬のお山にいろどりを添えてくれていた、この花もそろそろ終わろうとしています。でも、暖かな日差しの中でなんだかほっとしているようです。


沈丁花(ジンチョウゲ)

春の日差しに誘われてようやく沈丁花が開きました
あたり一面に芳しい香りを漂わせながら、お参りの方々の足を止めています。


天台烏薬(テンダイウヤク)

秦の始皇帝から不老不死の薬を探して来るよう勅命を受けた除福(ジョフク)は、この熊野に上陸しました。その不老不死の薬が、この天台烏薬だそうです。今でもそのまま煎じたり、お茶にしたりして飲まれています。


冬枯れのお山

冬枯れのお山  

 

セピア色に包まれた境内に、ただひとつ沈丁花の蕾だけが赤くふくらみかけています。

立春を過ぎると、待ちかねた春を誰よりも早く感じて可憐な花を咲かせる沈丁花。
春はもうすぐそこまでやって来ているのです。


 

雲ひとつ無い空に浮かび上がる楓の木
暖かい日の光をいっぱいに浴びて
芽吹きの時を待ち望んでいるようです。


 

春はもうすぐそこまで来ています。
霞に煙る熊野の連峰
海にかすんで見えるのは、本州最南端に位置する大島です。


2003年10月〜11月

妙法山から見渡せる熊野の海は、まるで生き物のように様々な表情を見せてくれます。水平線に厚くかかった雲の切れ間から、今昇ったばかりの朝日が顔を覗かせています。幸せな一日の始まりを告げているかのように。

 


熊野灘
静まり返ってまるで大地のように見える水面に、
今にも天使が舞い降りてきそうな光が射してきました。


秋も深まって行く11月初旬
応照上人の火生三昧跡地に群生するリンドウがいっせいに可憐な花を開きます。静けさの中で凛と立つ花の先には真っ青な秋の空が広がっていました。


11月も終わろうとする頃やっと山が紅葉に変わりました。
雲ひとつ無い晩秋の空に浮かび上がる、お山の秋です。

 


妙法の山のお日様は東の海から昇り、西の海へと沈んで行きます。
沈み行く夕日は一際明るく、まるで阿弥陀如来の後光のように
境内を照らし出して・・・