子安地蔵堂の再建工事の様子

昨年より着工しました子安地蔵堂の再建工事の様子です。5年前に原木で買い付けたヒノキの古木を製材して昨年まで寺の作業場で自然乾燥させていましたが、昨年夏よりようやく材料の刻みに入りました。今は組物とよばれる部材の加工と彫刻をしています。機械の使用を最小限に抑えて大工さんたちが毎日こつこつと仕事に励んでいます。完成は今秋を予定していますが、これから時々経過報告をしていきますので、昔ながらの工法で作られるお堂の建築をお楽しみください。

 

実肘木(さねひじき)という柱上の組物の部材に彫刻を施しています。拳鼻(こぶしばな)と名づけられた部材の端に一回りの唐草を彫るだけで沢山のノミとその他の道具が必要です。

 

組物の部材、巻斗(まきと)や実肘木(さねひじき)には壁板がはまる小穴がいちいち手作業で彫り込まれています。