四 季 彩 々 2017

標高749メートルの妙法山はゆたかな自然と高山植物の宝庫です。

山主自ら撮った写真を添えて、四季おりおりの表情をご紹介します。

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妙法山のもみじ
妙法山の紅葉

Autumn leaves

今年は10月の2週続きの台風で楓の葉もかなり痛んでしまいました。この数日の冷え込みでようやく色づき始めた紅葉です。

 

 

妙法山の大文字草(花がピンクのダイモンジソウ)
妙法山の花が白い大文字草
妙法山のダイモンジソウ

ダイモンジソウ(大文字草)

京都の大文字に似ているので名づけられたのでしょうか。

熊野の谷川で時々見かけます。

下の花弁が長く、人型にも見えてたくさんの人が集まってワイワイ言っているようにも感じます。

写真左側は淡いピンク、中央と右は白色の花です。

妙法山の火生三昧跡とリンドウ
妙法山のアサマリンドウ(朝熊竜胆)

アサマリンドウ(朝熊竜胆)

例年通り火生三昧跡のリンドウのつぼみが色づいてきました。

きれいな瑠璃色ですが、雨が続きお日様が当たることが無いので花が開きません。

じっと太陽が顔を出すのを待っています

妙法山のキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)

 

名前の通り、紀伊山地に自生するホトトギスの仲間です。

日差しに弱く妙法でもなかなか葉や花がきれいなまま育ってくれません。

妙法山のコスモス(秋桜)

コスモス(秋桜)

 

どこにでも咲いているコスモスですが、やはり秋を感じさせてくれます。原産地はメキシコで、1876年頃にイタリアの芸術家がメキシコから日本に持ち込んだのが最初との説があるそうです。


妙法山のお彼岸

秋の夜  "Autumn Night"

お彼岸になりようやく秋らしくなってきたので恒例のすすきを活けました。

屏風は四条円山派の岡本豊彦作です。

妙法山の彼岸花(ヒガンバナ)

彼岸花(ヒガンバナ)

別名を曼殊沙華(マンジュシャゲまたはマンジュシャカ、サンスクリット語 ”manjusaka” の音写)とも言います。

赤だけでなく白い花もきれいです。

妙法山の白式部(シロシキブ)

白式部(シロシキブ)

紫の実をつけるのがムラサキシキブ。

同じ種類でも白い実をつけるのがシロシキブです。ハギに負けないように大きくなりました。


妙法山の萩(はぎ)の花

萩(ハギ)の花

山から採ってきた萩の苗が、数年でこんなに大きくなりました。

妙法山のシオンとツマグロヒョウモン

断食の後(ツマグロヒョウモン)

台風18号が通過した翌日、台風一過の秋晴れのもとシオンの花に蝶々が何匹も留まって蜜を吸っていました。

よほどお腹が空いていたのでしょう。

妙法山のシオンとツマグロヒョウモン

シオンの蜜を吸うツマグロヒョウモン


妙法山のヤマジノホトトギス

ヤマジノホトトギス

この時期ここかしこにひっそりと咲いてくれますが、ほとんどの人が気にも留めません。暑かった夏もやっと終わり、秋の気配が漂ってきました。

妙法山のイワタバコ

イワタバコ

熊野ではイワチシャともいいます。

昔は食材として、お味噌汁に入れたりもしました。

妙法山のヒオウギ

ヒオウギ(夏のなごり)

8月には咲き誇っていたヒオウギも花が終わりヌバタマという黒い実の詰まった袋になっていますが、小さな苗がようやくがんばって小さな小さな花を咲かせています。来年はみんなと一緒に大きな花を咲かせてくれるでしょう。


妙法山のアブラゼミの羽化

蝉(セミ)の羽化

“metamorphosis”

アブラゼミの羽化に出会いました。

おみくじを納める杭にすがっています。短い地上の生活が大吉でありますように

妙法山の擬宝珠(ぎぼうし)

擬宝珠(ギボウシ)

自生種のギボウシのほか数種類のギボウシがお山の庭にはあります。

妙法山のギボウシ(擬宝珠)

擬宝珠(ギボウシ)

花も可愛いのですが、葉が斑入りだったり緑の色が濃かったり薄かったりと庭の表情を豊かにしてくれています。


妙法山の檜扇(ヒオウギ)

檜扇(ヒオウギ)

宮中で使われた檜扇(ヒオウギ)に葉が似ているところから付いた名前ですが、そのせいか那智の火祭りに使われるほか祇園祭や大阪の天神祭りなどでも飾られるそうです。

妙法山の半夏生(はんげしょう)

半夏生(ハンゲショウ)

日陰で涼やかな立ち姿を見せてくれます最初は緑一色の上部の葉も花が咲くころには白くおしろいをしたように変化してきます。

妙法山に自生するオニユリ(鬼百合)

鬼百合(オニユリ)

中国原産のようですが、妙法の境内にはずっと以前から自生しています。これは山門下の石垣から生えた株です。


妙法山の笹百合(ササユリ)

笹百合 I(ササユリ)

一度は鹿とイノシシの食害で無くなりかけていた野生のササユリが少しずつ増えてくれています。とても良い香りで切り花を一輪廊下に挿しただけで家中が素敵な香りに包まれます。

妙法山の白い笹百合(ササユリ)

笹百合 II(ササユリ)

欲張りすぎてたくさんの花をつけたササユリが、折れまいとがんばっています。

妙法山の百花繚乱

ダンスパーティー

色々な種類のアジサイが咲いていますが、中でもこの花はとても艶やかでほんとうにたくさんで輪になって社交ダンスを踊っているようです。


妙法山の紫陽花(アジサイ)

紫陽花(アジサイ)

どこにでもあるアジサイですが生け花のあとの枝を一輪挿して数年でこうなりました。

妙法山の菩提樹(ボダイジュ)

菩提樹(ボダイジュ)

今年は菩提樹の花がたくさん咲きました。昨年大きくなりすぎた木を選定したので木が危機感をもって子孫を残そうと、がんばって花をたくさんつけたのでしょう。

菩提樹(ボダイジュ)の花

菩提樹の花(ボダイジュ)


妙法山の下野(シモツケ)

下野 I(シモツケ)

源平咲きのシモツケです。数年前に一株頂いて今はあちらこちらに増えています。

シモツケ、妙法山の下野

下野 II(シモツケ)

よくシモツケソウと間違えるのですが、葉っぱが違います。ちなみにシモツケは低木でシモツケソウは多年草です。

妙法山の花菖蒲(ハナショウブ)

花菖蒲(ハナショウブ)

杜若(カキツバタ)の花が終わり花菖蒲が咲き始めます。新芽をウサギに食べられながらも頑張って花を咲かせてくれました。


妙法山の空木(ウツギ)卯の花(ウノハナ)

ウツギ 

お山に自生するウツギです。別名ウノハナともいって、歌にもなっています。漢字だと「空木」と書くそうです。

妙法山に自生する石斛(セッコク)

石斛(セッコク)

これも妙法山に自生するランの一種で、今は桜の古木をすみかにしています。

ジギタリス/キツネノテブクロ

ジギタリス/キツネノテブクロ

西洋の花ですが、いつの頃からかお山にも咲いています。猛毒があるようですが、見ているだけなら可愛い花です。


妙法山の菩提樹(ボダイジュ)

菩提樹のつぼみ(ボダイジュ)

6月末には黄色い小さな花を咲かせます。花芽にはプロペラのような葉がついていて、結実すると風にのってクルクル回って落ちます。少しでも親木より離れたところに根付くための知恵なのでしょうか。

妙法山の芍薬(シャクヤク)

芍薬(シャクヤク)

境内には牡丹がたくさんあったのですが、テッポウムシというカマキリの幼虫にやられてほとんど壊滅状態です。今はテッポウムシのつかない芍薬が目を楽しませてくれます。

妙法山の芍薬(シャクヤク)

芍薬(シャクヤク)


妙法山の芍薬(シャクヤク)

芍薬(シャクヤク)

妙法山の芍薬(シャクヤク)

芍薬(シャクヤク)

妙法山の屋久島石楠花(ヤクシマシャクナゲ)

屋久島石楠花(ヤクシマシャクナゲ)

屋久島に起源を持つシャクナゲです。


妙法山の西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)

西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)

30年前に10数本の寄進を受けました。

妙法山の本石楠花(ホンシャクナゲ)

石楠花(ホンシャクナゲ)

妙法に自生していたシャクナゲの古木です

妙法山のカキツバタ

花菖蒲(ハナショウブ)

近年植栽して境内のあちらこちらでお参りの方の目を楽しませてくれているのですが、今年は野ウサギの食害に遭い、ほとんどのハナショウブが食べられてしまいました。野ウサギの食害を防ぐ手立てがなく困り果てています。


ギボウシ(擬宝珠)とエビネ(黃海老根) Hosta & Calanthe discolor

共 生

ギボウシ(擬宝珠)とエビネ(黃海老根)

自生するギボウシの葉の中にでているのは黄エビネの花です。

エビネ(黃海老根)とヒオウギスイセン(檜扇水仙) Calanthe discolor & Crocosmia aurea

共 生

エビネ(黃海老根)とヒオウギスイセン(檜扇水仙) 

これも黄エビネですがヒオウギスイセンの中から咲いています。

ギボウシ(擬宝珠)とオダマキ(苧環) plantain lily & Aquilegia

共 生

ギボウシ(擬宝珠)とオダマキ(苧環)

園芸種のキボウシから顔をのぞかせているのはオダマキの花です。


妙法山の茶の木

茶の葉

現在生産されているお茶はヤブキタ茶という品種が代表的ですが、これは江戸時代から境内のおちらこちらにあるお茶です。きっと江戸時代には境内で育てた茶葉でお茶を作っていたのでしょう。

 妙法の茶摘み Tea harvesting in Myoho

茶摘み

妙法山では毎朝仏さまにお供えするお茶をお寺で作ります。

毎年50kgから70kgの茶葉を地元色川茶の生産農家から買い、先ずセイロで蒸して、それをムシロの上で手で揉み天日で乾燥させます。蒸す水が良いからなのか、とても美味しいお茶ができます。

阿弥陀寺境内の築山 (landscape garden)

境内の築山

このエリアには妙法山の自生種を中心に山野草を集めています


エビネ(海老根)Calanthe discolor

エビネ(海老根

一株から株分けをして少しずつ増えてきています。このラン科の植物は鹿にもウサギにもなぜか食べられないので安心して育っています。

イワチドリ(岩千鳥) Amitostigma keiskei

イワチドリ(岩千鳥) 

熊野の谷川に自生しています。

山野草ファンに人気の花です。

ナツエビネ(夏海老根)Calanthe puberula

ナツエビネ(夏海老根)

例年なら開花は6月頃ですが今年は他の黄色いエビネと一緒に咲きました。


阿彌陀寺の境内、平成29年5月1日現在

阿彌陀寺の境内(5月1日現在)

色とりどりの花が樹々の緑に映えます。

奥に見えるのは、子安地蔵堂です。

鹿の食害、アジサイやカキツバタなどの新芽

鹿の食害

電気の柵で防御しているにもかかわらず今年はずいぶんアジサイやカキツバタの新芽が食い荒らされてしまいました。

がんばって新しい芽が出はじめていますが、今年の花は期待できません。

姫りんご(ヒメリンゴ) Crabapple

姫りんご(ヒメリンゴ) 

別名イヌリンゴとも。淡いピンクの蕾が可憐な白い花を咲かせます。


妙法山には樹齢数百年の赤樫が群生しています。

Japanese evergreen oak in Myohozan
赤樫の群生
妙法山の赤樫

妙法山の白い牡丹 White Peony

牡丹(ボタン)

この時期、阿彌陀寺の境内には数種類の牡丹が咲いていますが、色のない花弁に清楚な趣があります。

妙法山のマンサク(満作/万作/金縷梅) Witch hazel

マンサク(満作/万作/金縷梅)

東北地方の「まず咲く」が訛ったのが名前の由来とも。手前の赤い花は霧島ツツジです。

キリシマ、妙法山のキリシマツツジ。霧島躑躅

キリシマ(霧島躑躅) 

花もきれいですが、若葉の緑が目に優しい季節です。


園芸品種の牡丹(ぼたん)Peony

牡丹(ボタン)

霜ふり?が美しい、ちょっと珍しい園芸品種です。

妙法山の牡丹(ボタン) Peony

牡丹(ボタン)

ようやく牡丹が咲き始めました。花期は短いですがゴージャスな花です。

枝垂れ桜(シダレザクラ) Weeping cherry

しだれ桜(シダレザクラ) 

海抜600mの境内は平地より花の時期が遅れますが、今年はさらに遅い開花です。もうすぐ5月だというのにしだれ桜が楽しめます。境内には未だ咲いていない山桜の古木もあるほどです。


奢莪(シャガ) fringed iris, Japanese iris

奢莪(シャガ)

以前から沢山自生していたのですが、一度鹿の食害に遭い壊滅状態でした。鹿除けの電気柵を設けてからやっと以前のように群生しはじめています。

石楠花(ホンシャクナゲ) Rhododendron

石楠花(ホンシャクナゲ) 

妙法山に自生していますが、この木は種から育てました。ここまで大きくなるのに30年かかりました。

西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ、アジュガ) Ajuga reptans

西洋十二単(アジュガ) 

江戸期にはすでに日本にあった外来種ですが、いつの頃からか自生しています。在来種のジュウニヒトエによく似ていて、外来種なので「西洋」です。


妙法山のツルニチソウ

ツルニチニチソウ

ようやくの春です。例年より2週間は遅い草花の開花ですが、これから百花繚乱の境内になっていきます。

妙法山の桜(ソメイヨシノ)

ソメイヨシノ

花散らしの嵐翌日。いつもなら散ってしまうソメイヨシノがまだまだ見頃です。

妙法山見晴台から見る熊野灘

イノシシ君(その1)

毎晩やってきては同じ芝生の庭を掘り起こしてくれるイノシシ君。


妙法山見晴台

イノシシ君(その2)

二匹のドジョウならぬ、二匹のミミズを狙っているのでしょうか。

熊野妙法山阿弥陀寺の梅花黄蓮

梅花黄連(バイカオウレン)

花の直径1cm、茎の長さは5cmほどです。古い切り株の傍で気づく人もなく咲いています。

熊野妙法山阿弥陀寺の梅花黄蓮

梅花黄連(バイカオウレン)

花が咲くのは3~5月と言われますが、妙法では立春くらいから咲き始めて今がピークです。


初日の出 2017

久しぶりに水平線から登る初日の出が拝めました。

今年は何か良いことが起こりそうです。


妙法山 初日の出
妙法山 初日の出
妙法山 初日の出
妙法山 初日の出
妙法山 初日の出
妙法山 初日の出